予言していた忌野清志郎さん「大丈夫さ きっとまた会える」

[ 2012年1月27日 10:01 ]

忌野清志郎さん直筆の「瀕死の双六問屋」原稿

 09年に他界したロック歌手忌野清志郎さん(享年58)のCD付き著書で、02年に絶版になっていた「瀕死の双六問屋」が10年ぶりに再発売されることになった。

 今回はデジタルリマスター版CDが付いて2月下旬発売予定。00年8月から、連載終了の01年4月まで未収録の18話を加えた“完全版”だ。

 最終話直前の第60話には「俺の文章も10年くらいたてば、みんなが読んでくれるかもしれない。ただ、もう誰も読めなくなるだけ。10年くらい待っててくれ。どこかでまた会おう。大丈夫さ。きっとまた会える」と、いずれ絶版になり、その10年後に復刊されることを予言していたような文章も。戦争や政治の混乱を憂い「すべての人々が平和に暮らせる世界をみんなでつくるべきだ。この地球という星に裏切られたら、すべてが終わりなんだぜ」と原発事故や環境破壊を警告する内容もある。

 反原発ソング「サマータイムブルース」など常に本気で本音を伝えてきた清志郎さんの生きざまをあらためて確認できる作品になっている。

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