「ミス日本」特別賞は20歳の元美人マネジャー

[ 2012年1月23日 06:00 ]

<2012ミス日本グランプリ前夜祭>スポニチ特別賞を獲得した海老澤佳奈さん

 23日に開催される「第44回2012年度ミス日本グランプリ決定コンテスト」(スポーツニッポン新聞社後援)の前夜祭・激励会が22日、東京・新宿の京王プラザホテルで行われた。全国3028人の応募から本選に進んだファイナリスト13人が登場。本選を前に、「スポニチ特別賞」は神戸女子短大2年生の海老澤佳奈さん(20)=茨城県出身=に決まった。

 「幸せそうに見えるかなと思って」との理由からリップ、ドレス、ヒールをすべて淡いピンク色に統一して臨んだ海老澤さん。授賞発表で名前を呼ばれると、頬までもがピンク色に染まった。ほんの一瞬だけ目を潤ませたが、すぐに笑顔を輝かせた。

 壇上でトロフィーを受け取り、「私が獲った賞ではなく、たくさんの方々の応援があったから頂けた賞です」と謙虚に気持ちを述べた。「もう一度身を引き締めて、あしたに臨みたい」と気持ちを本選へと切り替えた。

 スポニチ特別賞は、スポニチが運営するミス日本公式携帯サイトでのウェブ投票と、同サイトでのプロフィルやブログの閲覧数の総合ポイントで決定。海老澤さんは昨年12月に投票が開始されてから常に1位をキープし、文句なしの受賞。副賞としてバリ島ペア旅行券も手にした。

 真っ白な肌と少し茶色い黒目がチャームポイント。短大では栄養学などを学んでいる。将来の夢は「心を伝えられる女優になりたい」。やわらかい笑顔で癒やし、ゆっくり言葉を選ぶように話す落ち着きも魅力だ。

 小学校時代に習っていた書道の先生が少年野球の監督もやっていた影響で、根っからの野球好き。高校時代は甲子園に出場経験もある水戸短大付(茨城)の野球部で、80人の部員を支えるマネジャーとして過ごした。

 特に努力したのはスコアブックの付け方だという。ルールを知らずにマネジャーになったため、「図書館で必死に本を読みあさりました」と独学で学んだ。当初は監督から「お前のスコアは暗号だな」と言われるほどだったが、家に帰ってもプロ野球中継を見ながら猛勉強。高2の秋頃にようやく一人前のスコアが記入できるようになり、監督や部員たちの信頼を得た。

 ベンチに入り甲子園出場を目指した最後の夏はベスト16で敗退した。「人を思いやる心を勉強しました。私にとってはここが甲子園。野球では果たせなかった甲子園での優勝を果たしたい」と、強い気持ちを持って本選に臨む。高校野球の元女子マネジャーがミス日本になったら…どんな活躍を見せてくれるのだろうか。

 今年のテーマは「積極的に行動するこころ美人」。本選は23日午前11時半から同所で開催される。

 ◆海老澤 佳奈(えびさわ・かな)1992年(平4)1月6日、茨城県生まれの20歳。神戸女子短大総合生活学科2年。2010年には兵庫県をPRする「フラワープリンセスひょうご」を務めた。特技は書道、絵画。趣味は神社参拝とウオーキング。座右の銘は「冬来りなば春遠からじ」。1メートル67、52キロ。B81・W58・H87。血液型A。

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