1年間演じ続けたヒロイン 仲間由紀恵「琉球への愛が入ってきた」

[ 2011年12月16日 08:16 ]

鮮やかな紅型和服で登場した仲間由紀恵。左は吉村芳之監督、右は塚本高史

 映画「劇場版テンペスト3D」ジャパンプレミアが15日、都内の映画館で行われ、主演の女優仲間由紀恵(32)が共演の塚本高史(29)らと登壇した。

 仲間は女性でありながら、性を偽って王府役人を務め、王の死去後に失脚するも今度は女性として王府に仕えることになる主人公の真鶴と男装姿の孫寧温の二役を演じた。今年2月に上演した舞台、7月から放送された連続ドラマと1年以上もこのヒロインを演じ続けてきた。

 沖縄の伝統的な紅型和服を着て登壇した仲間は「こんなに長い間、1つの役を演じることもありませんので、撮影の時は寧温になったように、琉球のためなら命でも投げ捨てるっていう気持ちで、毎日琉球を愛し続け、大きな嵐に向かっていたような気がします。真鶴の琉球を思う強い愛情や信念が少しずつ私の中に入ってきていた」と長く付き合った役を振り返った。

 沖縄出身の仲間にとっても沖縄ロケは長い間続いたという。「寒い時期から夏も通り越して…本当に長い間、沖縄でロケをした気がします。いろんなところに行かせていただきましたね。今まで撮影クルーが入ることができなかった首里城の中で、実際に中の本物の玉座を使わせていただいたり。本物ですから迫力が少しでも伝わるかな」と力を込めた。

 7月から放送されていたNHK BS時代劇ドラマの映画化。幕末の琉球王朝を舞台に、美貌と教養を兼ね備えたヒロインが国を救うために性を偽って王宮に身を投じ、権力争いに巻き込まれながら国の難題に立ち向かう物語で、原作は池上永一氏の同名小説。仲間は主人公の真鶴と男装姿の孫寧温の二役を演じている。劇場版はドラマ版を再編集し、3D化したもの。2012年1月28日より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー。

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2011年12月16日のニュース