若い頃はサザン桑田そっくり…南田さんも「似てるわねえ」

[ 2011年5月22日 06:00 ]

68年5月21日、妻の南田洋子さんと長門裕之さん
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長門裕之さん死去

 長門さんは6歳のとき「沢村アキヲ」の芸名で映画「続清水港」(40年)に出演。名子役と評判を呼んだ。立命館大学入学後は芸名を「長門裕之」に変え、伯父のマキノ雅弘監督がメガホンをとった「次郎長三国志」(53年)などに出演した。

 実力が大きく開花したのは日活時代。太陽族映画と呼ばれた「太陽の季節」(56年)に主演。この作品が縁結びとなってのちに結婚する南田さんと共演した。今村昌平監督とのコンビで「にあんちゃん」(59年)「豚と軍艦」(61年)と映画史に残る作品に主演。アクション路線が軸だった日活で異彩を放った。このころの顔立ちがサザンオールスターズの桑田佳祐(55)に似ており、妻の南田さんが桑田に会った際に「似てるわねえ」と感心したのは有名な話だ。

 62年にフリーになってからも「古都」「拝啓天皇陛下様」「にっぽん昆虫記」(いずれも63年)などに出演。さらに東映の任侠映画や多くのドラマで活躍。NHK大河ドラマ「花の生涯」(63年)や日本テレビ「池中玄太80キロ」はドラマの代表作。人間味あふれる初老の男、さえない中年男など幅広い役柄で魅了した。弟の津川が「マキノ雅彦」の名前で監督デビューすると全作品に出演した。

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