「悪人」李監督“全員野球”に感謝

[ 2011年1月18日 06:00 ]

2010年毎日映画コンクール・日本映画大賞

 深津絵里(38)が第34回モントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞し、世界的にも注目を集めた「悪人」が大賞を獲得した。

 保険会社OLの殺人事件をきっかけに、人間の善悪、本質があぶり出され、見る者の胸に強烈な“後味”を残す。李相日監督(36)は「日本中にあふれているが、実は目を覆っているようなこと。それを俳優陣が“役者の影”を消し去って、登場人物になりきって作り上げてくれた」と、深津や主演の妻夫木聡(30)らに感謝した。李監督は06年の前作「フラガール」が第61回の日本映画優秀賞に輝いている。ただ、まだ監督賞とは無縁。「僕の映画は“全員野球”なので作品賞の方がうれしいですね」。注目の次回作には「ほんのりと取りかかってます」と笑顔。公開は早ければ再来年。今度は大賞・監督の同時受賞に期待がかかる。

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2011年1月18日のニュース