紅白視聴率40%超え!めじろ押し企画が奏功

[ 2011年1月3日 06:00 ]

 昨年大みそか放送の「第61回NHK紅白歌合戦」の平均視聴率は、午後9時30分からの第2部で41・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。3年連続の40%超えとなり、NHK関係者からは安どの声が漏れた。食道がんの手術を受けた桑田佳祐(54)の復帰や人気グループ「嵐」の司会などが奏功したとみられる。午後7時30分からの第1部は35・7%だった。

 09年の前回40・8%よりも0・9ポイント上昇して、合格ラインの40%をクリア。NHKエンターテインメント番組部の近藤保博部長は「“歌で つなごう”という今回のテーマがしっかりと視聴者に届いたと認識しております。40%以上の支持をいただいたことに大変感謝しています」と喜んだ。
 第1部は前年よりも1・4ポイント下回ったものの、第2部には昨年7月28日に初期の食道がんを公表した桑田がスペシャルゲストとして出演。年間シングルランキングでトップ10に6作が入った白組司会の「嵐」が全国各地で日本のふるさとの良さを体験する特別企画「僕たちのふるさと ニッポン」や「2010紅白オリジナルメドレー」で約7分半のパフォーマンスを披露しもり返した。
 さらに、最高視聴率23・6%をマークした連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」のヒロインで紅組司会を務めた松下奈緒(25)のテーマソング「ありがとう」のピアノ演奏、大河ドラマ「龍馬伝」で主演した福山雅治(41)が横浜市で行った自身のカウントダウンライブ会場から、役作りで伸ばした髪を切る“断髪式”の生中継という新鮮な映像も視聴者の目を引いたとみられる。
 視聴者からはNHKへ電話で「桑田佳祐さんの元気な姿を見られて良かった」「明るさ、夢と希望を与える紅白で、元気が出た」などの感想が寄せられた。
 あるテレビ関係者は「TBSの格闘技の対戦カードが例年に比べてインパクトが少なかった。その分、紅白に流れた視聴者もいるのでは」と指摘した。

 ≪民放は「ガキ使」がトップ≫民放でのトップは日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」で、午後6時30分からの第1部が15・3%、午後9時からの第2部が14・3%だった。 TBS「格闘技史上最大の祭典Dynamite!!」は午後9時からが9・8%、午後10時50分からが7・8%にとどまった。柔道金メダリストの石井慧(24)の吉田秀彦(41)とのデビュー戦などを放送した09年の16・7%から6・9ポイント下回った。

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2011年1月3日のニュース