北野監督「どーも、石田純一がいなくてすみません」

ポカリスエット新ＣＭ発表会で、商品を手にフォトセッションに臨む北野武監督

　映画の北野武監督（６３）が６日、都内で行われた大塚製薬「ポカリスエット」の新ＣＭ発表会に出席した。

　発売から３０年を迎えた同商品のＣＭキャラクターに起用され、ドバイの映像をバックに「人間は何もしなくても１日９００ミリリットルの水分を失っている。水よりも、ヒトの身体に近い水」などとクールにＰＲする。
　この日は、登場するなり「どーも、石田純一がいなくてすみません」と笑わせ、コメディアン・ビートたけしとしての姿を見せたが、その後はいたって真面目。文化人として、進行役のフリーアナウンサー草野仁氏（６６）と文化論等を語り合った。
　ＣＭについては「社会的に悪いイメージのタレントだけど、とてもよく撮っていただいた。オレが撮るとお笑いになっちゃう。３０秒の中に商品とタレントをうまく入れるのはさすがプロ」と好感を抱いていた。
　ポカリスエットは８０年に発売され、現在では世界１６の国と地域で販売されている。自身とのかかわりについては「ちょうど漫才ブームでわれわれが出た時とぴったり重なるんだよね。出始めの頃は正直、変なものを出したなあと思った。水分補給なら水を飲めばいいじゃんと思ったからね。でも今じゃ当たり前。ポカリスエットに時代が追い付いたんだよ。淘汰（とうた）されていく商品が多い中、３０年間も定着して残るのは凄いこと。わたしは淘汰されずに残っただけだけど、こっちは勝ち組」と持ち上げた。
　新ＣＭ「砂漠」編は１０日から全国放送される。