[ 2010年1月9日 06:00 ]

大器の片鱗を見せる若手ピアニスト、アリス=紗良・オット

 筆者がかつて彼女の実演を聴いて感じたことは、自分の中に作品の確たるイメージを持ち、細かいことにこだわらずに自らが理想とする音楽の実現にまい進していく一途さだ。その演奏は、彼女なりのオリジナリティとエネルギーに満ちており、今後の磨き方によってはダイヤモンドのような宝石にも化ける“原石”のようなアーティストと位置付けることが出来よう。予定されているプログラムはチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。彼女なら決して“普通”じゃないチャイコフスキーを聴かせてくれるに違いない。

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2010年1月9日のニュース