[ 2010年1月9日 06:00 ]

英国・バーミンガム市響ではサイモン・ラトルの後任として実力を発揮し重責を果たしたサカリ・オラモ

 オラモはサイモン・ラトルの後任として英・バーミンガム市響音楽監督を10シーズンにわたって務め、シベリウスなど北欧の作曲家に加えてエルガーやヴォーン・ウィリアムス、ウォルトンら英国の作品解釈においても高い評価を得てきた。最近の中堅・若手にありがちなオーケストラを過度にドライブすることなく、楽員たちの自然な息遣いを大切にしながら音楽を組み立てていくスタイルのマエストロ。オーケストラのコンサートマスターから指揮者に転身したという経歴がそうした無理のない音楽作りに良い影響を与えているものとみられ、楽員からも厚い信頼が寄せられている。ロイヤル・ストックホルム・フィルとは首席指揮者就任2シーズン目での来日となり、この北欧の名門オケからどんなハーモニーを紡ぎ出してくれるのか、楽しみだ。

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2010年1月9日のニュース