[ 2010年1月9日 06:00 ]

 ロイヤル・ストックホルム・フィルは今年で創立108年の伝統を誇るスウェーデンを代表するオーケストラ。これまでヴァーツラフ・ターリヒ、フリッツ・ブッシュ、ハンス・シュミット=イッセルシュテット、アンタル・ドラティらの名匠が歴代の首席指揮者を務め、エーリッヒ・クライバー、アウトゥール・トスカニーニ、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、ヘルベルト・フォン・カラヤンら往年の巨匠も客演としてその指揮台に立ってきた名門。派手さはないものの、深く温かみのあるサウンドが身上で、北欧の楽曲はもとより、ロマン派を中心に近・現代の作品を得意とする。

 2000年に入ってからは、米国の実力指揮者アラン・ギルバートが首席指揮者に就任。現代音楽を中心にレパートリーの拡大に力を注ぎ、演奏に多様性が増した、との評価がなされている。
 ギルバートがニューヨーク・フィルハーモニック音楽監督へと転出したことを受けて、08年から同じ北欧フィンランド出身のオラモが首席指揮者に就任し、新展開を迎えている。

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2010年1月9日のニュース