マイケル急死で検察 過失致死で医師起訴目指す

[ 2010年1月9日 09:35 ]

 米国の人気歌手マイケル・ジャクソンさん=当時(50)=の急死をめぐり、AP通信は8日、捜査関係者の話として、ジャクソンさんに麻酔薬などを投与した専属医のコンラッド・マーレー医師について、検察が過失致死罪で大陪審での起訴を目指していると報じた。

 検察は麻酔薬投与などマーレー医師の医療行為が、一般の医師が通常守るべき注意義務の基準を著しく逸脱し、重過失に当たると判断した。医療専門家を証人に立証する見通し。実質的な捜査は昨年末で終了したという。
 検察は今後、ロサンゼルス市警と公式に協議。起訴の時期は、検察が証拠の検証に必要とする時間や、起訴の可否を判断する大陪審がいつ審理を開けるかによるという。
 マーレー医師の代理人は「報道についてのコメントを拒否する。大陪審から何の連絡も受けていない」との声明を出した。また、過去に同種事件を扱った経験があるロサンゼルスの弁護士が新たに弁護団に加わったとしている。
 捜査資料によると、心臓内科が専門のマーレー医師は昨年6月25日、ロサンゼルスのジャクソンさん宅で、不眠を訴えるジャクソンさんに複数の鎮静剤や麻酔薬プロポフォールを投与。ジャクソンさんは呼吸停止状態となった後、死亡した。
 検視当局は死因をプロポフォールによる急性中毒と鎮静剤使用と断定している。(共同)

続きを表示

2010年1月9日のニュース