芸人ら850人出席…吉本興業「薬物対策セミナー」

[ 2009年12月16日 20:34 ]

違法薬物対策セミナーで講演を聴く吉本興業の社員やタレントら=「なんばグランド花月」

 芸能界で今年相次いだ薬物事件を受け、多くのタレントが所属する吉本興業は16日夜、社員やタレントを対象にした違法薬物対策セミナーを大阪市中央区の劇場「なんばグランド花月」で開いた。

 セミナーでは、薬物を断ち切って社会復帰を目指す人を支援する民間団体「日本ダルク」代表の近藤恒夫さんとメンバー2人が講演。十数年間覚せい剤をやめようとしたができず、逮捕されて初めて「自分ではやめられない」と悟ったという体験などを語り、刑務所で受刑者と薬物依存について語り合っている活動を紹介した。
 会場には漫才師やスタッフのほか、吉本総合芸能学院(NSC)に通うタレントの卵ら計約850人が集まり、生々しい話に真剣に耳を傾けた。
 薬物事件が相次いだ芸能界では、日本音楽事業者協会(音事協)が会員の芸能事務所を対象にした研修会を開くなど、啓発活動が広がっている。

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2009年12月16日のニュース