中井貴一「逃げ場がない 追いやられています」

[ 2009年11月16日 16:49 ]

舞台「十二人の怒れる男」の開幕を前に記者会見した(左から)演出の蜷川幸雄、中井貴一、筒井道隆、西岡徳馬

 中井貴一主演、蜷川幸雄演出で上演される法廷劇「十二人の怒れる男」(東京・シアターコクーンで17日~12月6日)の開幕を前に、同劇場で記者会見が開かれた。

 米国の12人の陪審員が激論を交わす密室劇の同作品は、ヘンリー・フォンダ主演の映画により世界に知られて約半世紀。各地でリメークが続く傑作で、中井は「(脚本が)すごくよくできている。人間社会を陪審員の一室で描いている感じ」。
 四方を客席が囲む舞台セットで「役者の側から言うと逃げ場がない。舞台に追いやられています」と中井は苦笑したが、“鬼の蜷川”と呼ばれた演出家はにこやかに「演出は何もやってません。(中井は)上手で、いい主将」と怒らない男に。
 日本で始まった裁判員制度で、もし裁判員候補に選ばれたら、中井は「喜んで行きます。俳優はいろんなことを経験した方がいいし、日本人も意見を主張することに慣れていかないと」と語った。

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2009年11月16日のニュース