天国の津久井さんに届け!松坂魂のウイニングボール

[ 2009年10月13日 06:00 ]

 「夏の日の1993」のヒットで知られ、2日にすい臓がんのため死去した男性デュオ「class」の津久井克行さん(享年49)の音楽葬が12日、東京都港区の青山葬儀所で行われた。先輩歌手の上田正樹(60)ら約1500人が参列。海外からは親交のあったボストン・レッドソックス松坂大輔投手(29)が「天国でたくさん歌って下さい」と書いたサインボールが届けられた。

 津久井さんと松坂の出会いは昨年秋。新生classのメンバーで所属事務所代表の岡崎公聡(49)が松坂と“ゴルフ仲間”だったため、一緒に食事をして知り合った。
 昨年12月15日には「第10回GMAプロ・アマチャリティーゴルフ」にともに参加。授賞式のステージでは、3人で「夏の日の1993」をカラオケで仲良く歌った。
 津久井さんが亡くなった日と同じ現地時間の今月2日(日本時間3日)、松坂はインディアンス戦で好投し、今季4勝目を飾った。津久井さんの悲報は岡崎からのメールで知っていたという。最終回を締めた斎藤隆投手(39)からウイニングボールを受け取ると、そこに直筆で「お疲れさまでした。ゆっくり休んで、天国でたくさん歌って下さい」と書いた。
 この日、報道陣に追悼のウイニングボールを公開した岡崎は「津久井さんも天国で喜んでくれていると思います」とコメント。「夏の日の…」を一緒に歌った時を振り返り「あの歌はキーが高くて大変なのに、松坂くんはしっかり歌えていて僕よりうまいくらいです。とても大好きな歌だと言っていて、津久井さんとまたカラオケに行こうと約束していたのに、それもかなわなくなってしまった」と明かした。
 遺影は8月6日のラストステージの写真で、祭壇には愛用のギター3本が飾られた。岡崎は「この日をもってclassは“永遠のお別れ”としたいと思います。classを一番愛していた津久井さんがいない今、きょうでファンの皆さま方とはお別れです」と活動終了を宣言した。

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2009年10月13日のニュース