「おくりびと」の撮影地「鶴乃湯」を移築、保存へ

[ 2009年10月13日 16:30 ]

「庄内映画村オープンセット」に移築、保存される山形県鶴岡市の銭湯「鶴乃湯」

 映画「おくりびと」のロケ地となり、老朽化で廃業した山形県鶴岡市の銭湯「鶴乃湯」が、同市の「庄内映画村オープンセット」に移築、保存されることが13日までに決まった。来年3月ごろから移築工事を始め、5月上旬に完成予定という。

 庄内映画村によると、玄関や脱衣場、浴槽を移して鶴乃湯を再現する。9月1日までで廃業すると聞いた映画村が話を持ち掛け、同意を得た。移築費用は映画村が負担する。
 丸山典由喜副社長は「おくりびとの人気を風化させないためにも協力したかった。9月に一般公開を始めた映画村の目玉にしたい」と話している。将来は映画村への来場者が入浴できる施設にしたいとも説明した。
 鶴乃湯を切り盛りしてきた三谷亨子さん(67)は「これまで営業してきた思い出もあるので、残してもらえてうれしい」と話している。
 鶴乃湯では廃業後も建物の前で記念撮影する観光客が絶えないことから、年内は現在の場所のまま、協力金100円で内部を公開している。

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2009年10月13日のニュース