吉本が“橋下発言”に反論「経緯を理解してない」

[ 2009年7月29日 10:29 ]

橋下知事、吉本の“抗議”に反論「金にがめつい」

 大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方)の通天閣への移転問題に関する橋下徹府知事の発言について吉本興業は29日、「設立当時の経緯を理解なさっていない発言であり、非常に残念」とするファックスを報道機関に送付した。

 ことの発端は、ワッハ上方の現在の入居ビルを所有する吉本が27日に「移転計画に正式な説明がなかった」とする抗議文を発表したこと。これに対し翌28日に橋下知事は「府民をばかにした抗議で、吉本さんはあまりにもお金にがめついのでは」と反論した。

 府は年間約2億80000万円に上る賃料がネックとして、23日の戦略本部会議で移転を決定したが、吉本は「府の意向に沿って仕様を決定した特殊な施設。恒久的に入居することが前提だった」と指摘。この日、送付した文書では「当社としては、株主様から大切な資産をお預かりしている立場として、当社に生じた損害については、適切な補償を求めるべき責務を負っている」と理解を求めている。

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2009年7月29日のニュース