裕次郎さん愛用キャンピングカーが初公開

[ 2008年11月11日 06:00 ]

石原裕次郎さん専用のキャンピングカーの初公開の内部

 故石原裕次郎さんが愛用したキャンピングカーの内部が初めて公開されることになった。12日放送のテレビ朝日「ナニコレ珍百景」(毎週水曜後7・00)で、同局開局50周年ドラマスペシャル「告知せず」(15日後9・00)に出演の渡哲也(66)、滝沢秀明(26)、舘ひろし(58)がゲストで登場。石原プロのさまざまな“珍百景”を披露する。

 裕次郎さんのキャンピングカーは、1980年2月に石原プロが購入。ドラマや映画の撮影に入る時の移動と待ち時間に使われた。外装と内装のデザインは裕次郎さん自らが手掛けた。
 1981年4月に胸部大動脈瘤(りゅう)で東京・信濃町の慶応病院に入院した際にも使用され、入院中、多くのファンが病院の駐車場に止められていたキャンピングカーに「裕ちゃん ガンバレ」など回復を祈るメッセージを書き込んだことでも知られる。当時、生還率3%といわれた大手術はファンの祈りが通じ成功。その後もこの車を愛用した。1987年に裕次郎さんが他界してからは、石原プロの倉庫で保管されていた。
 特別に招待した人以外は入ることができず、内部公開はテレビ初。裕次郎さんが大好きだった海とヨットのマリンなイメージで統一されており、車内はヨットの内部のような作り。白地に青いストライプの壁紙、専用の白いキャプテンシート、中央には円形の窓があり、運転席は青色。車体本体の価格は500万円だが、内装費を含めると3500万円だったという。
 ファンのメッセージは「病気を乗り越えてスタートするという意味で」(関係者)消されたが、内部はそのまま。石原プロのスタッフからは「裕次郎さんのにおいがする」という。
 来年7月の裕次郎さんの二十三回忌の法要は、お墓のある横浜・総持寺で行うが、ファンとスタッフが同席する墓参スタイルは最後になる予定。小林正彦専務は「その際、キャンピングカーをファンの方々にお披露目して内部も自由に見ていただきたい」。番組では300坪(約9900平方メートル)の倉庫から西部警察で使用した車や白バイ、石原プロ名物の炊き出しセットも披露される。

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2008年11月11日のニュース