今こそ「オッペケペ節」を…博多で川上音二郎忌

[ 2008年11月11日 10:48 ]

「川上音二郎忌」で披露されたオッペケペ節

 痛烈な社会風刺の「オッペケペ節」で知られた俳優、川上音二郎(1864―1911年)をしのぶ「川上音二郎忌」が命日の11日、墓がある福岡市博多区の承天寺で営まれた。約70人が参加、市民有志がオッペケペ節を披露した。

 披露したのは、往時の音二郎を思わせる陣羽織にはかま姿の愛好家ら4組で、最近の世相なども織りこんだ内容に会場が沸いた。
 漫画「博多っ子純情」の作者で、音二郎研究をライフワークとしている長谷川法世さんが「博多だけでなく、日本中に音二郎の功績を知らしめよう。2年後の百回忌は大にぎわいにしたい」とあいさつし、会を締めくくった。
 オッペケペ節で名を上げた音二郎は、後に近代日本の「女優第一号」となる人気芸者の貞奴と結婚。書生芝居の一座を旗揚げし、欧米での公演を大成功させた。晩年は大阪に帝国座を開設、海外の演劇を導入し日本の芝居を変えたといわれる。

続きを表示

2008年11月11日のニュース