ジェロが凱旋コンサート 後輩ら前に演歌熱唱

[ 2008年8月28日 10:45 ]

ピッツバーグ大の舞台で熱唱するジェロさん

 米国出身の人気黒人演歌歌手ジェロ(26)が27日、母校のピッツバーグ大で公演、会場の講堂いっぱいに詰め掛けた約500人の後輩らを前に、大ヒットしたデビュー曲「海雪」や「氷雨」「有楽町で逢いましょう」などを熱唱した。

 ヒップホップスタイルの衣装で、曲に合わせ大学時代に仕込んだダンスも披露。当時の友人らがバックダンサーとして参加、盛り上げた。
 ジェロはピッツバーグ出身で、日本人の祖母から演歌の手ほどきを受けた。同大で情報科学を専攻、日本語も学んだ。卒業後コンピューターエンジニアとして来日し、日本各地ののど自慢大会を勝ち抜き、今年デビューした。今回の公演は、ジェロの里帰りを知った大学関係者の求めで急きょ実現した。
 ジェロは「恩師、家族や皆さんを前にこうして演歌を披露できて光栄」と凱旋ライブ実現の喜びを語った。同大で日本語を専攻するジョエル・メタカーフさん(20)は「日本独特の文化である演歌で米国人が成功するのは驚異的」と興奮した様子で話した。(共同)

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2008年8月28日のニュース