落合博満氏 日本シリーズの本拠開幕、敵地開幕はどっちが有利?「監督の考え方1つ」

[ 2024年2月29日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が29日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。好評企画「オレ流質問箱」に寄せられた様々な質問に回答した。

 今回の質問は「1、2、6、7試合目がホーム、3、4、5試合目がビジターという試合日程ですが、落合さんはどちらの方が有利だと思いますか?」だった。

 この質問に、落合氏は「これは考え方1つで、ホームから始まって4試合やる方が有利だっていう人もいれば、ビジターの方が好きだっていう人もいるんだろうと思います。星勘定にもよるんですけども、ホームで始まってホームに帰ってくるんであれば2つ勝たなきゃいけない。その2つ勝つのは1~5試合目の中で2勝3敗で帰ってきて、6戦、7戦でホームで4勝3敗にするか。いろんな考え方があるんですけども、どっちかというと試合数の多い方が戦いやすいんだろうと思います」と分析した。

 ホームアドバンテージについても言及し「アメリカと違ってホームアドバンテージっていうのは、日本の場合はそんなにあるわけじゃないんでね。一概には言えないんだけども。どっちが戦いやすいかというと、セ・リーグの場合はDHを使わない野球。パ・リーグの場合はDHを使える野球っていうことでゲームの組み立て方はいろいろあるんでしょうけど、一概にどっちが有利か不利かっていうことは言えないと思います」とした。

 以前はエース投手と惜しみなく起用していたことも明かし「1、2戦の戦い方によって3戦目、4戦目、5戦目のピッチャーも変わってくるだろうし。昔の日本シリーズみたいに1戦、4戦、7戦と1人のピッチャーが3試合いくとか、1人のピッチャーで4試合全部まかなうっていうことは今の時代なくなってきてるんでね。1勝3敗の場合は中6日で第6戦投げさせなきゃいけないピッチャーを第5戦に前倒しして投げさせるとかっていう考え方もあるんだろうし。その時、その時の試合状況によって考え方は変わると思う」とした。

 自身が中日の監督として戦った日本シリーズを例に出し「我々(中日)が日本シリーズ優勝したのはビジターから始まって1勝1敗にして、ホームで3連勝して4勝1敗で勝ったっていうようなこともある。逆にホームで1勝1敗で適地で3連敗したっていうようなケースもあるんでね。一概にどっちとは言えないんだけど、監督の考え方1つなんだろうなとは思います。だからどっちでも勝っても負けてもいるんで、オレの場合はどっちが良い、どっちが悪いっていうようなことはありません」と解説した。

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