パドレス・松井裕樹が入団会見 決め手はダルビッシュの存在「大きく気持ちが傾く要因となった」

[ 2024年1月10日 09:15 ]

パドレスのオンライン入団会見で意気込みを語る松井

 楽天から海外FA権を行使し、日本人救援投手史上最高額となる5年総額2800万ドル(約39億8000万円)の契約でパドレスに加入した松井裕樹投手(28)が10日、オンラインで入団会見を行った。チームメートとなるダルビッシュについて言及。「(入団の)決め手となった一つの大きな要因」と話した。

 松井にとっては頼もしすぎる先輩だ。昨年3月のワールド・ベースボール・クラシックでチームメートとして世界一を目指して戦い、宮崎合宿から積極的に教えを請い、頼ってきた。一方でダルビッシュも松井がパドレスと合意間近の段階になるとX(旧ツイッター)に「気になって眠れません」と投稿するなど、常に気にかけてきた。両者がともに待ちわびた「侍リレー」が実現することとなった。

 松井はパドレスを選択したことについて「多く興味を頂いた中でファーストオファー頂いたのもパドレスですし、非常に熱意を感じたのと自分がMLBのキャリアを積む中で一番フィットしていて、力を発揮しやすいと思った」と語った。

 その中で大きな決め手となったのがダルビッシュの存在だ。「ダルビッシュさんは僕の中では、かなり大きな存在。入団の決め手となった一つの大きな要因となった」と言う。「WBCで1カ月間一緒に過ごしさせて頂いて、野球選手としてもそうですけど、人生の先輩としても尊敬できる方で、“こんな大人になりたい”“こんな野球選手になりたい”と目指すべき人だった。その方の近くで野球だったり、生活していけるのは自分にとってプラス。パドレスに大きく気持ちが傾く要因となりました」と率直な気持ちを口にした。

 松井は10年目の今季、海外FA権を取得。10年間で501試合に登板し、今季まで2年連続を含む3度のセーブ王を獲得するなど通算236セーブを記録した。メジャーでも貴重な左腕のリリーバーであることに加え、奪三振率の高さ、タフネスさなど各球団の評価は高く、争奪戦に発展していた。

 松井は抑え投手として期待を受けているが、ライバルは多い。今オフ、韓国・LGから同じくポスティングシステムでパドレスに加入した通算139セーブの高祐錫(コ・ウソク)、元阪神で2年間で71試合に登板したスアレスらとクローザーの座を争うこととなる。

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