田淵幸一氏 江夏豊氏の一言が代名詞「滞空時間の長い放物線」につながった 秋季Cで500球受けた後に…

[ 2023年12月21日 19:12 ]

田淵幸一氏
Photo By スポニチ

 BS5局共同企画「テレビが伝える“プロ野球”~あの歴史的瞬間、そして、未来へ~」の第5弾「38年ぶりの日本一!~輝く我が名ぞ!栄光の阪神タイガース物語~」(後8・00)が20日にBS朝日で放送され、阪神OBの田淵幸一氏(77)がVTR出演。プロ1年目に22本塁打を打てたキッカケを振り返った。

 1968年、法大からドラフト1位で阪神に入団し、1年目に22本塁打を放ち捕手として初の新人王を獲得した。田淵氏の“代名詞”ともなった「滞空時間の長い放物線」の裏には意外なキッカケがあったことが明かされた。

 それは「秋のキャンプ場に行って、村山(実)さんという大投手がいたり、それから江夏(豊)という大投手がいたり。その時に江夏のピッチングを初めて捕った。500球。500球というのは私も捕ったことがない。2時間ぐらいかかったかな」と、江夏氏のピッチングを初めて受けたという。

 その時に江夏氏から「ぶっちゃん(田淵)、ミットを動かしたらストライクもボールになるよ」と言われた。キャッチングを向上させるため「宿舎に帰って、筋力トレーニングの道具があったから鉄アレイを部屋に持って行って」と、ミットを持つ左手だけ鍛えた。

 毎日鍛えたことにより「手首が強くなった」とし「そのおかげで(打撃で)ボールが飛ぶようになった。それが彼(江夏)の一言でボールの飛び方が変わった」と振り返った。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年12月21日のニュース