阪神・森下　新人研修で上本2軍コーチ“しくじり談”聞き入る「野球の技術よりも時間の使い方」胸に刻む

＜阪神新人選手研修会＞研修会に参加する森下（手前右）ら（撮影・成瀬　徹）
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　阪神は昨年ドラフトで入団して1年目を終えた選手（台湾ウインターリーグに参加中の野口を除く）を対象にした新人研修を西宮市内の球団事務所で開き、森下らが5時間にわたって受講した。特に「プロ野球選手心得」と題した上本2軍野手コーチの体験談に聞き入った。

　「後悔したこととかを言っていただいた。野球の技術よりも、時間の使い方。時間をより有効的に使えたかというと、使えなかったんじゃないか、という話を聞きました」

　成功体験よりも、包み隠さない失敗談の方が響いた。同じ大卒入団で左肘痛、腰痛など度重なる故障に苦しみ、故障予防や治療の時間をうまく使っていたら…という“しくじり先生”の話を「参考にしていきたい」と胸に刻んだ。

　人気球団だけにファンサービスや社会人としての心構え、プライベートで注意すべき点などにも力点が置かれた。「分かっていることでも、より意識できた。忘れないように何回も聞くことが大切だと思う」と立場を自覚し、「野球人口の増加や社会的にも貢献できたら」と受け止めた。（鈴木　光）