楽天・銀次が引退を発表 会見で「今年でユニホームを脱ぎます。感謝しかありません」

[ 2023年11月22日 12:14 ]

引退表明会見を開いた楽天・銀次
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 楽天の銀次内野手(35)が22日、今季限りで現役を引退することを発表した。22日に楽天モバイルパークで会見を開き「今年でユニホームを脱ぎます。プレヤーとして現役を引退します」と報告した。今後は球団に残り、さまざまな活動を通じて野球の魅力を伝える「アンバサダー」に就任する。

  東北を愛し、東北に愛された「みちのくの安打製造機」が、18年の現役生活に別れを告げた。「今の心境は感謝の気持ちしかありません。それだけです」」。真っ直ぐ前を向き、シンプルな言葉で現在の心境を語った。

 東北の星だった。岩手県普代村出身。盛岡中央から05年高校生ドラフト3巡目で楽天に入団した。13年には131試合に出場して打率・317の活躍で球団初のリーグ優勝&日本一に大きく貢献した。長く主力として打線をけん引し、卓越した打撃技術で積み上げた通算1239安打は球団の生え抜きでは最多。18年の在籍期間も球団最長で、まさに楽天の象徴的存在だった。

 球団は功労者に対して「アンバサダー」のポストを用意した。会見で銀次は今後について「仙台に残って、イーグルスでアンバサダーをやらせていただきます」と合わせて報告。シーズン終了後に来季の戦力構想から外れたことを告げられた直後は現役続行を希望していた。

 「被災地を回ったり、いろんな人と会って、東北、仙台を離れてほしくないという声が凄くあったので、それが一番大きい。東北が好きなので、生まれた場所に恩返しをしていきたいと思った」

 葛藤はあったが、悩んだ末に選手とは違う形で東北に恩返しをするという第二の人生を選択した。「今まで以上に被災地の方々に寄り添い合って、一人でも多くの人を笑顔にしたいです」と表情を引き締めた。東北のファンには「辛いことも悔しいこともたくさんあると思いますけど、一緒に前に進みましょう」とメッセージを届けた。

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