ソフトB “モンスターバット”フィリーズのホールをリストアップ!22年にメジャー42試合で9発

[ 2023年10月19日 05:00 ]

ソフトバンクがリストアップしたダリック・ホール(ゲッティ=共同)
Photo By ゲッティ=共同

 ソフトバンクが、来季の新戦力として左の大砲でフィリーズのダリック・ホール内野手(28)をリストアップしていることが18日、分かった。また、エンゼルスのトレイ・キャベッジ外野手兼一塁手(26)、ホルヘ・アルファロ捕手兼外野手(30)も候補に挙がる。さらに右の大砲では今オフに国内フリー・エージェント(FA)権を取得見込みの西武・山川穂高内野手(31)の本格調査にも乗り出していることが判明した。

 1メートル93、105キロのサイズだけではない。ホールの球場を問わない長打力は、“モンスターバット”の異名を取る。22年にメジャーデビューすると、わずか42試合で9本塁打を放った。シーズンに換算すれば34本塁打ペースになる破壊力だ。マイナー通算は144本塁打を放っている。

 今季は18試合で1本塁打とメジャーでは振るわなかったものの、今季20勝でブレークしたストライダー(ブレーブス)から2安打するなど力は示した。

 同じ左打ちではキャベッジも調査している。1メートル88、92キロの巨体で今季エンゼルスでメジャーデビュー。大谷ともプレーし22試合で打率・208、1本塁打、7打点。マイナーでは30発を放って本塁打王に輝いている。

 今季は中軸を柳田、近藤に加え、栗原や牧原大、中村晃ら左打者が務めた。課題だったのは「右の大砲」不足問題だった。今季はアストゥディーヨ、ホーキンスや途中からデスパイネを再加入させるなど、右打者の助っ人補強を進めたが、来季について球団関係者は「右でも左でもいい。こつこつ当てる日本人選手と違う、力のある選手がとにかく必要」と左右にこだわらない方針を打ち出した。

 もちろん、右打者に越したことはなく、17年WBCコロンビア代表でフィリーズ、マーリンズ、22年のパドレスではダルビッシュ有とチームメートだったアルファロも候補の一人。捕手、内外野を守る器用さよりも強打が売りでメジャー通算48本塁打のパワーも補強条件には合致する。

 今季はリーグ最多536得点を叩きだした。楽天と並ぶリーグ2位の104本塁打は放ったものの、外国人選手ではアストゥディーヨの1本のみ。業を煮やして再獲得したデスパイネに至っては20試合0本塁打、打率・071と散々だった。

 最大の課題だった新たな大砲獲得の準備は着実に進んでいる。

 ◇ダリック・ホール 1995年7月25日生まれ、米アリゾナ州出身の28歳。内野手。16年ドラフト14巡目(全体407番目)でフィリーズと契約。22年6月29日にメジャーデビュー。メジャー通算60試合で打率・226、10本塁打、19打点。1メートル93、105キロ。右投げ左打ち。

 ◇トレイ・キャベッジ 1997年5月3日生まれ、米テネシー州出身の26歳。外野手兼一塁手。15年ドラフト4巡目(全体110番目)でツインズと契約。エンゼルス在籍の23年7月14日にメジャーデビュー。メジャー通算22試合で打率.208、1本塁打、7打点。1メートル88、92キロ。右投げ左打ち。

 ◇ホルヘ・アルファロ 1993年6月11日生まれ、コロンビア出身の30歳。捕手兼外野手。10年にレンジャーズとマイナー契約。15年7月にフィリーズへ移籍し、16年9月12日にメジャーデビュー。マーリンズ、パドレスを経て23年はロッキーズとレッドソックスでプレー。メジャー通算496試合で打率.253、48本塁打、198打点。1メートル88、112キロ。右投げ右打ち。

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