阪神・湯浅 30日にも実戦復帰 ポストシーズンに間に合う!? シート打撃6人無安打4奪三振

[ 2023年9月29日 05:15 ]

シート打撃に登板する湯浅 (撮影・成瀬 徹)
Photo By スポニチ

 左脇腹の筋挫傷からの復活を期す阪神の湯浅が28日、鳴尾浜球場で行われた2軍の全体練習で故障後初のシート打撃に登板した。植田、高寺、遠藤ら打者6人と対戦して安打性の打球0に抑え、4三振を奪った。この投球で30日以降のウエスタン・広島戦(鳴尾浜)での実戦復帰を決め、復活への歩みを進めた。

 「しっかりボールも指にかかって状態も問題なく、感覚よく投げられた。まずまずだったんじゃないですか」

 7月30日のウエスタン・広島戦で患部を痛めて以来、初の実戦形式のマウンドで躍動感あふれる投球を披露。直球主体の全24球を投げ込み、フォーク、縦方向へのスライダーも4球ずつ投じた。対戦4人目の遠藤、同5人目の中川には「6打者だったので、ちょっと投げておきたい」とクイックモーション投球も試し、実戦を想定。最後の打者の戸井には再び足を上げるダイナミックなフォームで対峙(たいじ)。追い込んでからは「最後は真っすぐで終わりたかった」と首を振ってストレート勝負を選んだ。空振り三振に仕留めた最後の1球は球場表示で149キロだったが、球団トラックマンで150キロを計測。「一応50出てました。出しちゃった(笑い)」と満足げにホオを緩めた。

 「患部が問題なく投げられることが一番だったので。今のところは問題ないんで、そこはよかった」

 見守った和田2軍監督も開口一番、「順調!」とうなずき、一夜明けで状態に問題がなければあす30日か10月1日のウエスタン・広島戦で復帰登板させる方針を明かした。“熱き右腕”が見据えるのは、同9日開幕のみやざきフェニックス・リーグでのアピールからポストシーズンでの1軍復帰。「出力的にもブルペンよりシート、シートより試合と上がっていくと思う。試合の中で出力とか、バッターの反応とかを見ながら、マウンド上でいろいろ感じながら投げたい」と前を向いた。(阪井 日向)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年9月29日のニュース