ソフトB・和田 “熱男”松田引退に奮い立つ「一球一球、一日一日を悔いなく過ごしていかないと」

[ 2023年9月29日 05:00 ]

キャッチボールを行う和田(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクの和田毅投手(42)が28日、巨人・松田宣浩内野手(40)の現役引退を惜しんだ。昨季まで同じユニホームで戦った“熱男”との思い出を語り、自身は残り現役生活での完全燃焼を誓った。パ・リーグ2位のチームは29日から西武、日本ハム、楽天との5連戦を迎え、和田がクライマックスシリーズ進出を争う楽天との第2戦(10月3日)での先発が有力。熱い投球でチームをCSの舞台へ導く。

 しんみりした口調に思いがにじんだ。昨季まで同じユニホームで戦った松田が現役引退を発表。和田はこの日朝に電話で連絡を受けたと明かし「こればかりはいつ訪れるか(分からない)。寂しさはもちろんある。後輩なので」と惜しんだ。

 一緒にお立ち台に上がるなど、思い出はたくさんある。「入った時は“熱男”という感じではなかった。どちらかというと目立つ方ではなかった」と松田が入団した当時を振り返った。和田がメジャー挑戦を経て16年にソフトバンクに復帰した際に変化を感じたという。チームリーダーだった川崎宗則が12年にメジャーへ移籍し「チームを引っ張らないといけないという使命を感じたのか、チームの顔になったように感じた」と述懐した。

 和田自身もここ数年は「ダメならやめるだけ」という強い覚悟で臨んでいる。プロ21年目の今季も7勝をマークし、チームにとって欠かせない存在だ。42歳シーズンも残りわずかとなった。次回は10月3日の楽天戦の先発が有力。CS争いするライバルとの直接対決だ。「僕自身も次投げてケガしたら終わるかもしれない。だからこそ一球一球、一日一日を悔いなく過ごしていかないといけない」と語った。

 先日には九州アジアリーグの大分に今季所属した元同僚の内川聖一氏が引退試合を行った。松田もグラウンドを去ることになり、和田は自身のインスタグラムに「マッチ、ウッチー 決断する日が来てしまったのかもしれないけど、やっぱり寂しい…」と思いをつづった。自身は43歳になる来季も現役続行する決意でいる。「いつやめてもいいじゃないけど、そういう気持ちでやっていきたい」と完全燃焼の思いを強くしていた。(森 寛一)

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