「ノーノー男」大商大・上田大河6失点KO 右手中指の皮めくれても「言い訳」3連投へ悲壮覚悟

[ 2023年9月23日 20:17 ]

関西六大学秋季リーグ戦第4節1回戦   大商大9―10龍谷大 ( 2023年9月23日    わかさスタジアム京都 )

<龍谷大・大商大> 大商大先発・上田のピッチング (撮影・成瀬 徹)
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 大商大が龍谷大にサヨナラ負けを喫して、今季初黒星を喫した。

 今秋ドラフト候補の最速154キロ右腕・上田大河(4年)が3回2/3を6失点と崩れた。

 1―0の初回に3安打2失点で逆転されると、4―2の4回には適時打2本を献上するなど計8安打と修正できずに、この回で降板した。3点劣勢の9回に味方が同点に追いついて自身の黒星は消えたものの、「何も言えることがない。チームの役に立てなかった。力不足です」と反省の言葉を繰り返した。

 前節16日の大院大戦でリーグ史上12人目となる無安打無得点試合を達成した。しかし、この一戦で右手中指の皮がめくれ、今回の登板までに完治しなかった。それでも先発を志願。「行けると言った以上は言い訳にしかならない。悪いなりの抑え方をしないといけなかった」と言い訳しなかった。

 今春リーグ戦では、京産大の1回戦に先発して敗れると、2、3回戦と3連投して勝ち点を死守した。「マウンドを簡単には譲れない。明日もいくつもり。春と同じように3連投するつもりです」。主将として並々ならぬ覚悟を示した。

 ◇上田 大河(うえだ・たいが)2001年(平13)11月15日生まれ、大阪府大阪市出身の21歳。尾鷲市立宮之上小1年から尾鷲野球少年団で野球を始め、東生野中ではナガセボーイズに所属。大商大高では1年春からベンチ入りし、2年秋から背番号1。大商大では1年秋からリーグ戦に登板。今年7月には、大学日本代表として日米大学野球選手権大会に出場して優勝に貢献。遠投120メートル、50メートル走6秒5。1メートル82、86キロ。右投げ右打ち。

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