元ヤクルト館山昌平氏 右肘手術から復帰戦での悲劇「打ってくれと思ったけど、ダメでしたね」

[ 2023年9月23日 17:31 ]

元ヤクルト・館山昌平氏
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 元ヤクルト投手で野球解説者の館山昌平氏(42)が、23日放送のフジテレビ系「ジャンクSPORTS」(土曜後5・00)に出演し、自身の手術歴について告白した。

 2008年には12勝3敗でリーグ最高勝率をマーク。09年は16勝6敗で最多勝と、ヤクルトのエースとして大活躍した。しかし、その野球人生は苦難の連続で、体の各所に合計10カ所、合計191針ものメスを入れたという。「たくさん切りました。10回手術したんですけど、それでもスピード150キロに戻っていましたし、プロの世界で85勝したので…一応褒めてもらっていいですか?」と、MCの「ダウンタウン」浜田雅功に呼びかけた。

 初の手術は、プロデビュー前の02年、右肩だった。その後も右肘、右手、股関節、肘の裏、肩、広背筋と幅広く手術。14年の手術は、右肘の手術だった。右投手として生命線の箇所に、人生3度目のメス。「ここを経験して、プロ野球の世界で勝った選手って世界中で自分だけなんです。メジャーリーガーでもいない」。自身の不屈のカムバック精神に、胸を張った。

 一方、最もしんどかったのも、その手術だった。というのも、ケガをしたのは長期離脱からの復帰戦だったからだという。「全治1年の手術なんですけど、前年もやってるんですよ。1年間頑張ってきて、リハビリをしてきて、復帰戦の投球練習中に切れちゃったんです」。衝撃の告白に、スタジオからは悲鳴が上がった。

 5球と決められている投球練習の4球目に切れたという。しかし、プロ野球のルールでは、先発投手は最低でも打者1人と対戦しなくてはいけない。館山氏は「(投球練習の)5球目は、“ない”じん帯で痛みながら投げて。でもバッターと対戦しなくちゃいけない。プレーボール。じん帯ないです。痛いです。全力で投げて、とりあえず打ってくれと思ったけど、ダメでしたね」。その日は結局、特例で降板することが許されたと明かした。

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