ソフトB、最大貯金15→1に…それでも“エスコン男”柳田に期待 「何とか勝てるように」

[ 2023年8月5日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4-5日本ハム ( 2023年8月4日    エスコンF )

<日・ソ>初回、先制ソロを放つ柳田(撮影・高橋 茂夫)
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 “エスコン男”に逆襲託した――。ソフトバンクは4日、日本ハムと対戦し、初回2死から3番・柳田悠岐外野手(34)が、18試合ぶりとなる15号ソロを放ち、2試合連続零敗だったチームに3試合ぶり得点と7試合ぶり先制点をもたらした。柳田はエスコンフィールドでの成績は、29打数13安打8打点3本塁打、打率・448と相性の良さを見せつけた。試合は延長11回サヨナラ負けで3連敗を喫し、貯金はついに1となった。

 今季12度目の延長戦を落とし、3度目のサヨナラ負けで3連敗。決定力不足の現状は変わらないが、3番柳田が沈黙を破った。

 「とにかくミートすることに徹しました。その結果が先制ホームランという形になってよかったです」

 埼玉での西武2連戦は2試合連続零封負け。3試合ぶり、19イニングぶりの得点を刻んだのは柳田主将の技ありの強振だった。初回2死、1ボールから先発・上沢の内角に落ちるカーブをバットの芯に当てに行って、すくい上げた。大打球は、右翼ポール際にストンと落ちる15号ソロとなった。7月8日楽天戦以来18試合ぶりとなるアーチは7月25日オリックス戦以来7試合ぶりの貴重な先制点となった。

 柳田は4回先頭でも左前打でチャンスメーク。広島県広島市出身の男は「いやいや全然、関係ないでしょ」と言うものの、北海道の北広島市にある新球場でいつも息を吹き返す。この日、2安打1打点でエスコンフィールド北海道では29打数13安打8打点3本塁打。打率・448と相性抜群。残り2試合も柳田にかかる期待は大きい。

 最大15あった貯金は、1にまで減った。この日、首位オリックスも敗戦。再接近のチャンスも逃した。藤本監督は「試合の中でね、四球だったり、いろんなミスがある。走塁面もそうやし。そういうところを注意していけばいいんやないですか、はい。以上です」と切り上げた。ただ柳田は前を向く。「何とか勝てるように頑張っていきます」。主将を中心に、鷹は常に再飛躍しようともがいている。 (井上 満夫)

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