ロッテ・ポランコ 初満塁弾「日本に来て初めてだからうれしい」楽天戦6本目のアーチ

[ 2023年8月5日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ5―3楽天 ( 2023年8月4日    楽天モバイル )

<楽・ロ>初回、先制満塁弾を放ちナインに迎えられるポランコ(撮影・光山 貴大)
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 伝統の七夕が2日後に迫り、お祭りムードが高まる仙台の夏の夜空にド派手な花火を打ち上げた。初回無死満塁。ロッテの4番・ポランコが岸の初球、124キロのスライダーを強振。打った瞬間に本塁打を確信した背番号22は、ゆっくりと一塁へ向かった。打球は右中間スタンドに飛び込む先制の14号満塁弾。来日2年目、巨人から移籍1年目で初のグランドスラムだ。

 「甘い球を積極的に打ちにいくことを狙っていた。感触はとても良かったよ。日本に来て初めての満塁ホームランだから、うれしいし、チームが勝てて本当に良かったよ」

 初回満塁弾は球団では19年のレアード以来。パ・リーグでは20人21度目の快挙だが、7月16日の楽天戦では1試合3発を放ちながら逆転負け。悔しい思いをしただけに、ポランコは何よりもチームの勝利を喜んだ。

 打率こそ2割台前半に低迷しているが、ドミニカ共和国出身の長距離砲は暑さに強く、そして楽天戦にも実に強い。過去4打数3安打1本塁打と打ち込んでいた岸をこの日も攻略。これで楽天戦は打率・321、6本塁打、15打点となった。

 頼れる助っ人が「これからも好調を続けてチームの勝利に貢献したい」と力強く宣言すると、吉井監督は「しっかり準備をしているし、いつも全力でハッスルプレーしてくれる」とうなずいた。救援陣の踏ん張りもあって2連勝。首位・オリックスに3ゲーム差に迫った。「アリガトウゴザイマス。ガンバリマス!」。最後は日本語でヒーローインタビューを締めくくった。 (大内 辰祐)

 ≪12球団最多≫ポランコ(ロ)が自身初の満塁弾。先発4番打者の初回満塁本塁打は7月5日中日戦の岡本和(巨)以来プロ野球32人目、35度目。ロッテでは19年7月24日ソフトバンク戦のレアード以来6人目で6度目だ。なお、達成6度は、ヤクルトの4度を上回る12球団最多。

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