唐津商 サブマリン中原が幻惑投球 元西武・牧田和久氏のグラブの使い方を参考

[ 2023年7月15日 04:00 ]

第105回全国高校野球選手権佐賀大会2回戦   唐津商2―1伊万里 ( 2023年7月14日    みどりの森県営 )

<唐津商・伊万里>完投した唐津商の中原
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 16年以来7年ぶりの夏の甲子園を目指す唐津商に全国的にも希少なサブマリンがいた。1メートル89の長身の中原維吹(3年)だ。夏初戦に先発し、9回103球8安打1失点で完投。110キロ台の直球と90キロ台のカーブで相手のタイミングを外した。「接戦だったんですけど、抑えることができて良かったです」と笑みが浮かんだ。

 2年に進級する直前のことだった。上から投げていた中原は知念洋之監督に「下からがいいんじゃないか?」とフォーム変更を打診された。右に傾くフォームのクセがあったからだった。中原が参考にしたのは西武や楽天などで活躍し、通算55勝の牧田和久氏。特にグラブの使い方だった。アンダースローでは体の開きが早くなってしまっていた。「左手のグラブをギリギリまで打者に見せることで、開きを押さえることができて、いいピッチングができるようになった」と解説する。

 昨夏の県大会3回戦の太良戦では先発し、1死しか取れずに降板した。「悔しかった」。冬場は徹底した走り込みで下半身をいじめ抜いてきた。1年後の同じみどりの森県営で成長した姿を見せつけた。

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