今季終了後FAのエンゼルス・大谷 衝撃弾で風向き変わるか?NYの注目も最高潮

[ 2023年4月20日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス5-2ヤンキース ( 2023年4月18日    ニューヨーク )

<ヤンキース・エンゼルス>5回、二盗を決める大谷(撮影・会津 智海)
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 ポストシーズンと同じ約50人ものメディアが集結した。今季終了後、FAになるエンゼルス・大谷に、ニューヨークの注目はかつてないほど高まっている。試合後、大谷が取材対応するという連絡が入ると、ヤンキース側の会見場は瞬く間に空っぽに。大谷は来季、どのユニホームを着てプレーするのか。全米メディアの最大の関心事となっている。

 このオフ、総額6億ドル(約810億円)規模での大型契約が予想される。米メディアは争奪戦の有力候補にドジャース、メッツ、カブスなどを挙げ、ヤンキースの下馬評は高くはない。ジャッジ、コール、スタントンと大型契約を多数結び毎年ぜいたく税がのしかかり、DHにはスタントンが座る。17年オフの米挑戦時から、大谷自身が東海岸での暮らしを望んでいないと、米メディアは感じ取っている。それでも地元紙ニューズデーのデビッド・レノン記者は「右翼の狭い(約96メートル)ヤンキースタジアムを本拠地にしたら、シーズン75本塁打くらい打つのでは」と描いた。

 対戦が注目されたジャッジは「僕たちは友人同士。ライバル関係とは呼ばない、友好的な競い合いなんだ」と強調した。その上でFAの話題を振られると「彼のようなアスリートがFAになったことはない。どこに行くのか、本当に楽しみにしているよ」と話した。アーロン・ブーン監督は「過去になく、またこれからも出ないであろう特別な才能だ」と絶賛した。改めて目にした衝撃の一打は、ニューヨークに、ヤンキースにどう映ったか。ルースもレッドソックスから移籍してピンストライプに袖を通した。過去何人も大物FA選手を獲得してきた帝国の動向からは、もちろん目が離せない。(杉浦大介通信員)

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