攻守に魅力たっぷり!阪神ドラ5・戸井 1軍目指しオフもしっかり体づくり 目標は高校の先輩・関本氏

[ 2022年10月24日 05:15 ]

阪神からの指名あいさつを終え、笑顔を見せる天理・戸井(撮影・大森  寛明)
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 阪神ドラフト5位の天理・戸井零士内野手(17)が23日、奈良県天理市内の同校で畑山俊二統括スカウト、山本宣史スカウトから指名あいさつを受けた。手薄な若手の右打ち内野手。勝負強さと長打力に加えて堅実な守備も魅力で、1年目からの1軍出場を目標に掲げ、尊敬する同校OBの関本賢太郎氏(44=本紙評論家)のようなユーティリティープレーヤーとしての飛躍も思い描いた。

堂々とした姿で質問にハキハキと答える姿が頼もしい。運命のドラフト会議から3日。「あまり実感がなかったけど、指名あいさつを終えて少し実感が湧いてきた」。誕生日は来年1月でまだ17歳。プロ1年目の目標設定を問われ、戸井は「一度は1軍の舞台に立ってみたい気持ちがあるので目標はそこです」と言い切った。

 広角に打てる強打の右打者で、2年春と3年春夏に3度の甲子園出場。特に3年時は名門・天理で主将を務めた。打撃だけでなく岡田新監督が掲げる「守りの野球」の体現にも意欲的。1メートル81、83キロの体格を駆使して2年秋からは遊撃を守り、「守備力は天理高校で培ってきたものがある。自信を持っている」と力強い。

 猛虎待望の「右打ち内野手」と言っていい。全体的に左打者が多く、中でも20代前半の内野手に限れば佐藤輝、小幡、遠藤、高寺と全員が右投げ左打ちが占める。高校生の右打ち内野手のドラフト指名は14年5位の植田(現両打ち)以来。希少な“特性”はチームにとって大きな補強になるだけでなく、戸井個人の観点に立っても早い時期から1軍に食い込めるチャンスを意味する。「この(オフの)期間が大事。体づくりと技術面を向上して1軍の舞台で活躍したい」と意気込んだ。

 良き手本もいる。「関本さんを尊敬しているので、そういった選手になりたい」。天理OBの関本賢太郎氏は同じ高卒入団(96年ドラフト2位)。1次岡田政権では堅実な守備と勝負強い打撃で活躍した。「体の強さが自分の強み。ホームランというよりは二塁打にこだわりがある。長打を打てる野手を目指しながらやっていきたい」。遊撃だけでなく二、三塁もこなせ、先輩のような万能な活躍を将来像に描いた。(石崎 祥平)

  ☆生まれ&サイズ 2005年(平17)1月18日生まれ、大阪府出身の17歳。1メートル81、83キロ。右投げ右打ち。

 ☆球歴 松原小2年からベースボールスクールポルテで野球を始め、同5年から硬式・松原ボーイズに所属。松原三中1年時にはU―12侍ジャパンの一員としてW杯(台湾)に出場し、首位打者&ベストナインに輝いた。天理では1年秋からベンチ入り。21年春は選抜4強。2年秋からレギュラー。高校通算13本塁打。遠投105メートル。

 ☆目標の選手 楽天・浅村栄斗。体の強さと三拍子そろったプレースタイルが憧れ。

 ☆好きな食べ物 焼き肉の「タン」が大好物。

 ☆アイドル 日韓合同の9人ガールズグループ「NiziU」の大ファン。推しはAYAKA。

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2022年10月24日のニュース