ヤクルト塩見 “悲願のMVP”に闘志メラメラ「明日はオスナよりもっと輝いて僕が確実に1位に」

[ 2022年10月22日 23:37 ]

SMBC日本シリーズ2022第1戦   ヤクルト5―3オリックス ( 2022年10月22日    神宮 )

<ヤ・オ>ヒーローインタビューを終えてポーズを取る塩見(左)とオスナ(撮影・篠原岳夫)
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 ヤクルトの塩見泰隆外野手(29)が2年連続で同じ顔合わせとなったオリックスとの日本シリーズ第1戦(神宮)で勝ち越し&決勝の1号ソロを含む3安打をマーク。“悲願のMVP”獲得へ好スタートを切った。

 「1番・中堅」で先発出場。2―2で迎えた3回だった。先頭打者として入った第2打席。史上初の2年連続投手4冠を達成した相手先発右腕・山本が1ボール2ストライクから投じた4球目だ。内角への153キロ直球を捉えると、打球は左中間スタンドへ着弾した。ヤクルトはこの一発が6球団目の日本シリーズ通算50本塁打。塩見は初回の第1打席では山本の真ん中へ入った初球の155キロ直球を左前打として二盗も成功し、先制のホームを踏んでいる。7回の第4打席では4番手右腕・阿部から詰まりながらも右翼線へ落ちる二塁打を放っており、いきなり3安打の大活躍となった。

 試合後、お立ち台に上がった塩見は初球を安打した初回の第1打席について「相手が山本投手っていうことなので真っすぐを投げてくれることを信じて、1、2、3でいきました」とコメント。3回の一発については本塁打が頭にあったか問われて「ないですね」としたが、「振ったら当たったみたいな感じだったので。入ってくれて良かったです。(感触は)追い込まれていたので、コンパクトに強いスイングを心がけて振ったら本当に当たってしまって本塁打になってしまいました」と振り返った。

 塩見は巨人と対戦した昨年のCSファイナルステージ(神宮)で打率・400(10打数4安打)、4打点と大活躍。日本シリーズ進出を決めた第3戦後のセレモニーでMVPでは?と周囲の選手たちにおだてられてすっかり“その気”になったが、MVPとして奥川の名前が場内アナウンスされると、おだてていた村上ら周囲の選手たちとともに吉本新喜劇ばりにずっこけ。大きな話題となった。

 阪神との対戦となった今年のCSファイナルステージ(神宮)でも日本シリーズ進出を決めた第3戦の試合後セレモニーで楽しそうな笑顔の高津監督らに背中を押されて前に出るなどスタンドを沸かせた塩見。実際には3戦2発5打点のオスナがMVPに輝いたが、この日もそのオスナが4回の一発を含む3安打3打点と塩見を上回る大活躍を見せた。3回にダイヤモンドを一周している時は「ほぼほぼ、僕がヒーローだなと」と確信。「明日もチーム一丸頑張っていきます。明日はオスナよりもっと輝いて僕が確実に1位になれるように頑張っていきます」とおどけながらも悲願のMVP獲得へ向けてメラメラとライバル心を燃やしていた。

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