牛島和彦氏 先発陣豊富なオリックス ヤクルトは打線つなぐ両助っ人の存在大

[ 2022年10月22日 05:28 ]

ヤクルト・オスナ(撮影・椎名 航)
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 2年連続で同じ顔合わせとなった日本シリーズ。1点差試合が5試合だった昨年に続き、「激闘再び」となるのか――。スポニチ評論家陣が勝負の行方を占い、10人のうち8人がオリックスの日本一を予想。絶対エース・山本の存在が、昨年のリベンジを果たして悲願達成への近道になるとの声が多数を占めた。

 《牛島和彦氏展望》ともに中継ぎ陣が充実しているが、オリックスは先発陣の駒が豊富。その点を考慮すると投手力はオリックスがやや上だろうか。一方のヤクルトは打線のつながりという点で優位に立てる。今季のチーム174本塁打、619得点はともにリーグ1位。もちろん3冠王の村上がいればこそだが、後ろを打つオスナ、サンタナの助っ人2人の存在が大きい。

 CSファイナルSではともに本塁打をマーク。オスナはMVPに選ばれた。オリックス打線には外国人打者がおらず、ここが最大の差になる。村上が徹底マークされ、仮に四球で歩かされるなどしても二の矢、三の矢があるのは大きい。誰かがカバーする。これがつながりを生んでいる。

 昨年も1点差が5試合と接戦だったが、今年も一方的な展開にはならないはず。投手出身の高津監督に、捕手出身の中嶋監督。その豊富な経験からバッテリーの心理は熟知しており、お互いの投手交代のタイミングも見どころだ。短期決戦。投手の状態を少しでも早く把握して、思い切りよく手を打てるか。

 オリックスは山本が先発する第1戦を是が非でも取りたい。しかし昨年もヤクルトは初戦で山本に黒星をつけられたが、そこから粘りを発揮。シーズン中も粘り強い戦いでリーグ連覇を果たしており、両チームの「粘り」「我慢」が勝負を分けるとみる。

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