シリーズ“前哨戦”監督会議 高津監督 7年ぶり秋の「神宮楽しみたい」

[ 2022年10月22日 05:24 ]

監督会議を終えポーズをとる中嶋監督(左)、高津監督 (現場代表)
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 神宮の杜を吹き抜ける秋の風。その心地よさに身を任せ、選手が躍動する日をヤクルト・高津監督は心待ちにしていた。現役時代は自身も守護神として、何度も味わった。

 「秋の、10月の終わりの神宮球場の雰囲気。いろいろな思い出もあるし、秋晴れの中で少し肌寒さも感じながら野球ができる幸せ…。久しぶりの神宮での日本シリーズだし、僕個人も楽しみたいなと思っています」

 昨年の日本シリーズ。ヤクルトは明治神宮大会(11月20~25日)と日程が重なり、本拠地の神宮を使用できずにホームゲームの第3~5戦を東京ドームで開催した。神宮での日本シリーズは15年以来、7年ぶり。ホームで戦える喜びを胸に、球団初の2年連続日本一を目指す。

 昨年は6試合のうち5試合が1点差という接戦の連続。高津監督は「(オリックスは)先発、中継ぎと球に力があって特徴もある。簡単に点を取れる投手陣ではないとよく理解しているつもり」と話し、ロースコアの戦いになることを肝に銘じている。山本、宮城らに対抗する打線については4番・村上はもちろん「その前後、下位打線から点が取れないと。つながりの野球ができれば勝機はある」と言葉に力を込めた。

 絶対的エース・山本と投げ合う第1戦の「開幕投手」には小川を指名した。「初球から自分が(マウンドを)降りる最後の1球まで気持ち、魂を込めて全力で投げ切ってくれたら」。昨年は4勝2敗で日本一に輝き、第6戦のほっと神戸で宙を舞った。「去年のように“素晴らしい戦いだったね”と言われるような日本シリーズにしたい」。今度は神宮で舞う――。それが最高のシナリオだ。

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2022年10月22日のニュース