1球に泣いた阪神・西純「四球からなので、しっかり反省」被弾の直前を後悔

[ 2022年9月5日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0―2巨人 ( 2022年9月4日    甲子園 )

<神・巨>7回無死一塁、中田に2点本塁打を浴びた阪神・西純(右)(撮影・平嶋 理子)
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 阪神・西純は1球に泣いた。両軍無得点で迎えた7回無死一塁で中田への初球にはスプリット(フォーク)を選択。捕手の坂本は外角低めに構えていたが、やや内に入ったところを完璧に仕留められた。無情にも左翼フェンスを越えていく打球を、マウンドからぼうぜんと見送るしかなかった。

 「失点した場面は自分の四球からなので、展開的にも終盤で粘らなければいけない場面でしたし、しっかりと反省して、同じ失敗をしないようにしたい」

 本人が悔いた通り直前に与えた四球が命取りになった。先頭の丸に1球もストライクが入らない。無死で走者を一塁に出し、巨人に代走の切り札・増田大を起用する余地を与えた。

 増田大には前夜も同じ7回に痛い失点につながる三盗を許したばかり。警戒し、けん制を一度挟んだ後の初球に浴びた本塁打だった。矢野監督も「バランスも良く、いい球がいっていた」と認めた上で「四球がやっぱりね。先頭、ストレートで出しちゃうところが結果的にもったいない」と指摘した。

 それでも7回2失点は責められない。150キロ前後の直球に切れ味鋭いスプリットやスライダーなど変化球もさえ、6回までは72球でわずか1安打に抑えた。「調子自体はそこまで良くなかったですが、良くないなりに(坂本)誠志郎さんのリードに引っ張ってもらって、先発として試合をまとめることはできたと思います」。高卒3年目で、今月13日が21歳の誕生日。課題があることも、無限の可能性の証だ。(阪井 日向)

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2022年9月5日のニュース