岩本勉氏 新庄監督の采配を評価「やっぱり楽しみ」 吉田輝&玉井“リベンジ登板”は「面白かった」

[ 2022年9月5日 20:33 ]

吉田輝(左)と話す日本ハムの新庄監督
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 元日本ハムの岩本勉氏(51)が5日放送の文化放送「岩本勉のまいどスポーツ」(月曜後5・45)で、4日楽天戦での日本ハム・新庄剛志監督(50)の投手起用について「面白い」と評価した。

 岩本氏は日本ハムが8―2と快勝した4日の楽天戦について「面白かった」とコメント。注目したのは9回、新庄監督の投手起用。3日の同カードでサヨナラ負けを喫した玉井と、同じく3日の試合で1点リードの7回から登板し同点に追いつかれた吉田輝の2人をあえて起用したことを“評価”した。

 玉井は3日の試合で延長10回、1死一塁から登板。犠打やバッテリーエラーなどで2死三塁としてしまったため、新庄監督は浅村と島内に対し2者連続申告敬遠を選択。結果的にこの満塁策が裏目に出てしまって、代打・銀次に押し出し四球を与えてしまいサヨナラ負けを喫した。

 岩本氏は、この満塁策について「この作戦は賛否あったんだけど、全然満塁策で当たり前。だって1点入ったら終わりやから。フォースアウトのベースを近くに用意するのは当然の策なんだけど結果、満塁にしたことで玉井が苦しくなったんじゃないか?って話になってしまった。だけど(新庄監督は)この局面を乗り越えてくれるだろう投手だからこそ選択したわけ。勝負にいった結果、押し出しやったけど」と説明。

 その玉井を翌日の試合では8―0とリードした9回から起用し「前日に申告敬遠した浅村と島内との対戦になった。8点リードでその2人と対峙してこいと。なんかチームや玉井の中にあったモヤモヤを払しょくする場面がやってきた。1人四球出したけど1人はアウトにとって、ちょっとしたスッキリがあった」と浅村、島内の2人のみと対戦し降板させた采配が興味深かったとした。

 同じ4日の試合で9回1死一塁から登板した吉田輝については「前日は1点リードで同点に追いつかれたんだけど、それでも自分で最後のアウトをとってモヤモヤを晴らしてこい!ってそういうマウンドをもらったの」と持論を展開。「でもそんなに甘くはない。四球、四球で押し出しもして2失点で試合を終えたわけ。だからこそ絶対このまま終わったらアカン。あのマウンドの意味をあらためてコーチに問い、役割を問う。なぜあそこで起用されたのですかじゃなく、あれは何を求められたのですか?と。ピッチャー出身の解説者として役割を明確にして次のマウンドに臨むべきだという話をした」と力説。

 リベンジの機会を与えた新庄監督の采配について「こうやってシーズンのなかで色んな場面を利用して選手たちに乗り越える手段を与えているファイターズはやっぱり楽しみやね」と評価。選手たちへは「分からないこともたくさんあるだろうから自ら監督やコーチのところへ聞きに行かないと」と助言した。

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