楽天・早川に必要な投手としての集中力と執念 4回にゴロを前に出て処理せず失策

[ 2022年6月20日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天1-4ソフトバンク ( 2022年6月19日    ペイペイD )

<ソ・楽>4回、甲斐の打球失策する早川(撮影・岡田 丈靖)          
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 【追球ズーム ここにFOCUS】監督は目の前で起きる全ての場面に目を光らせる。失点する、しないは関係ない。首位を争うソフトバンクとの3連戦に3連敗した楽天・石井監督は先発左腕の早川に「マウンドから下りたがっていなかった。もう少し一つのアウトに(対する)気持ちを出してほしい」と注文をつけた。

 指摘した場面は4回1死。甲斐のボテボテのゴロが早川の右前方でバウンドした。グラブを伸ばしたが三塁側に逃げるような難しい回転のかかった打球で捕球できず(記録は失策)。後続は抑え無失点も積極的に前に出て処理しようとする姿勢がなかった。同じ左腕で日米通算182勝の指揮官が求めたのは投手として最低限、持たなくてはいけない集中力と執念。それがなければ後ろを守るナインの士気にも影響する。

 結局、早川は5回2/3を6安打4失点で4敗目。早大の先輩で尊敬する和田との投げ合いにも完敗し「話にならない」とコメントした。石井監督は「自分と戦って、打者と対峙(たいじ)できていない」と指摘。誰よりも期待しているからこそ、その要求水準は高い。(重光 晋太郎)

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2022年6月20日のニュース