選手会「審判問題」でNPBに質問状提出へ「元々コミュニケーションが足りていない」

[ 2022年4月29日 05:30 ]

24日のオリックス―ロッテ戦の2回、佐々木朗(左)のもとに詰め寄る白井球審
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 日本野球機構(NPB)とプロ野球選手会の事務折衝が28日、オンラインで開かれ、選手会が審判員と選手の関係改善へ向けて、質問状を提出する意向を伝えた。

 24日のオリックス―ロッテ戦で、ロッテ・佐々木朗に対し白井一行球審が詰め寄った騒動を受け、選手会の加藤諭事務局次長は「元々コミュニケーションが足りていない意見が選手からあった。今回もその不足があったのではないか」と指摘し再発防止へ、NPBと審判員代表に協議の場を求めるとした。さらに、以前から求めていた審判員の技量や選手への対応法について「例えば動体視力とかフィジカル的な評価が毎年あるべきじゃないかとか、審判の方のご意見も聞きたい」と質問状を提出する狙いの一つとして挙げた。

 また、加藤次長は「選手が多少、感情を出すのは理解してほしい。審判も感情を一切出すなではなく、普段のコミュニケーションを取れれば、多少解決できるのかなと思う」と説明。コロナ下以前に行われていた審判組合との会議などの交流も再開したい、との考えを示した。

 ▽ロッテ・佐々木朗と白井審判員の騒動 24日のオリックス―ロッテ戦(京セラドーム)の2回。球審の白井一行審判員が、佐々木朗の際どい外角直球をボールと判定。佐々木朗が苦笑いを浮かべると、白井審判員が言葉を発しながらマウンド付近へ詰め寄った。NPBにはファンから批判的意見が多数寄せられ、井原敦事務局長は26日、友寄正人審判長が同審判員に「選手へ注意や指導することはあるが、今回のような形ではなく別の方法で対応すべきだった」と指摘したと説明していた。

 ≪現役ドラフト具体案提示なし≫今オフの実施を目指す現役ドラフトについてNPB側から具体案は示されず進展はなかった。加藤次長は「7月の(選手)総会までに、最終的な案を示してもらわないと今オフ実施は難しいかなと伝えている。改めてなるべく早い段階で球団案をまとめて出してくださいと、伝えた」と話した。

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2022年4月29日のニュース