ソフトB 初回の悪夢再び…連夜の3ラン被弾 藤本監督「昨日と全く同じ展開というのが悔しい」

[ 2022年4月29日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2-4西武 ( 2022年4月28日    ペイペイD )

<ソ・西>初回、山川に先制3ランを打たれガックリのレイ(撮影・中村 達也)
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 またやられた。ソフトバンクは28日、西武に2―4で敗れた。先発したコリン・レイ投手(31)が初回に山川から先制3ランを被弾。投手陣は前夜も山川から初回に3ランを喫しており、大砲にまたも出ばなをくじかれた。3回の柳田悠岐外野手(33)の2号ソロなど追い上げも及ばず、チームは2連敗となった。

 先発投手が首をかしげ、甲斐が顔をしかめるシーンがまた繰り返された。藤本監督は小声で淡々と試合を回顧した。

 「昨日と全く同じ展開というのが悔しいですね。考えてもらわないといけないかな。できることをしっかりやっていかないと」

 まるでデジャブ(既視感)のようだ。先発のレイが初回先頭の源田に中前打を浴び、オグレディを四球で出した後の1死一、二塁で山川に直球を3ランされた。前夜の先発・杉山は初回先頭から連打後の1死二、三塁で山川に同じく直球を3ランされていた。指揮官は「配球というか。抑えたら何も言われないが、プロ野球は結果ですから」と前日の反省を生かせなかったバッテリーを嘆いた。レイは4回2/3を5安打4失点で2連敗。「注意していた打者に走者をためて本塁打。してはいけないことをした」とコメントを残した。

 くしくも打線の方も2試合連続で10安打2得点に終わった。序盤の失点が重くのしかかり、決定打を欠く展開が続いた。「(3失点は)重いですよ。得点圏でもう1本が出ない。何かチグハグした、歯がゆい試合だった」と指揮官の嘆きは続いた。3回に柳田の一発で1点差まで迫ったが、4回無死一塁では甲斐の送りバントは投手前に転がり併殺打に。5回以降も3度、得点圏まで走者を進めながら還すことができなかった。

 2連敗を喫し、2カード連続の勝ち越しを逃した。これで3位の西武が2・5ゲーム差に接近。29日からは2ゲーム差をつけられた首位・楽天との直接対決だ。藤本監督は「できることはしっかりとやっていかないと」と凡事徹底を促した。エース千賀を立てる一戦で悪い流れを断ち切る。(井上 満夫)

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2022年4月29日のニュース