ブルージェイズ・加藤 10年目のメジャー初安打 歓喜の瞬間に思わず万歳

[ 2022年4月29日 02:30 ]

ア・リーグ   ブルージェイズ1-7レッドソックス ( 2022年4月27日    トロント )

<ブルージェイズ・レッドソックス>メジャー初安打を放った加藤。二塁上で両手をあげて歓喜の表情(AP)
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 ブルージェイズの加藤豪将内野手(27)が27日(日本時間28日)のレッドソックス戦で待望のメジャー初安打を放った。「8番・二塁」で先発し、4回2死から中堅左へ二塁打。13年にヤンキースにドラフト2巡目で指名されてから苦節10年目、塁上で手を叩いて喜びを表現した。

 両親は日本人で、米国生まれ。その後、神奈川県で育ち、5歳の時に家族で再びカリフォルニア州に移住した。6歳だった01年、サンディエゴでのパドレス―マリナーズ戦を観戦。当時、英語が話せず、学校になじめなかった少年は、異国の文化に飛び込み、1年目からメジャーを席巻するイチローの姿に心を奪われた。憧れの選手をまねて左打ちに。期待されたヤ軍ではメジャーの舞台にたどり着くことはできず、気持ちが折れそうになったが「ずっと夢にして、頑張ってきた」と諦めず、ブ軍に移籍した今季その夢をつかんだ。

 チャーリー・モントーヨ監督は「自分も同じ27歳で初安打した。私は通算2安打で終わったけど、彼にはそれを超えてほしいね」と冗談を交えて祝福した。グラブには日の丸の刺しゅうを入れ、背番号29は「肉が好きなので」と笑う加藤。メジャー初出場の際には「6歳からの夢はメジャーリーガーになってワールドシリーズに勝つこと」と話した。大谷(エンゼルス)、鈴木(カブス)と同じ94年生まれ。異色のルートを歩んできた日本選手が記念の一歩を刻んだ。

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2022年4月29日のニュース