ソフトB・柳田復帰打!グラシアルも祝砲1号「ギータが打順に入ることによって全体的にまとまる」

[ 2022年4月27日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3-0西武 ( 2022年4月26日    ペイペイD )

<ソ・西>7回無死一塁、左中間越え2ランを放ったグラシアルを出迎える柳田(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクは26日、西武を3―0で下し開幕8連勝以来の3連勝を飾った。左肩を痛めていた柳田悠岐外野手(33)は「3番DH」のスタメンで復帰。7回、右前に復帰後初安打を運ぶと続く4番のジュリスベル・グラシアル内野手(36)が、主将の快気祝いとばかりに左中間へ1号2ランを放った。投手陣は5投手でリレーし今季4度目の零封勝ち。又吉克樹投手(31)は通算150ホールドを達成した。

 主将の復帰を、主砲がアーチを架けて出迎えた。グラシアルが今季24試合、104打席目で待望の1号。来日5年目で最も遅くなったが、合流したばかりの柳田との“共演”に声がはずんだ。

 「ギータが先頭で出塁してくれたので、絶対に生かしていこうと思った。本来の力が発揮できる。ギータという実績ある選手が打順に入ることによって全体的にまとまる」

 1―0の7回無死一塁。佐藤から代わった西武2番手・平井の初球を強振。「コンタクトできた」と左中間テラスに突き刺した。2回には今季初三塁打で10試合連続安打とし、柳町の先制打も呼んだ。ここまで全試合で4番に座ってきた優良助っ人に欠けていたのが、本塁打だった。

 お膳立てしたのは1軍復帰した柳田だ。7回先頭。佐藤のチェンジアップを右前に運び、「一本打つことができて、ジュリ(グラシアル)のホームランにつなげることができて良かった」。3打席、全14球の変化球攻めにも屈せず、主砲の一発をアシストした。

 鷹が誇る最強の3、4番。本来のクリーンアップが機能し、チームは3連勝。柳田の復帰で目覚めたグラシアルの打撃フォームは、藤本監督が理想とするものだ。2軍監督時代に16コマの連続写真を制作し、選手に配布したことがある。「一番いいシンプルな打ち方。それを参考にして何人か良くなった。まねすべき打ち方なんだ」とほれ込む。

 絶大な信頼を寄せる4番の一発。「内容が良い。打球が上がりだしたら、ホームランも増えていくのでは」と量産に期待を寄せた。

 その前を打つ柳田は、指揮官が今季主将に指名した。言葉より背中で見せる新キャプテンは、5日のオリックス戦で二塁へ果敢にヘッドスライディング。この時に左肩を痛め、7日に出場選手登録を抹消された。当初は最短10日での復帰を目指したが、万全を期した。

 リハビリを経て、22日から3軍戦2試合に出場しカムバック。柳田が欠場した6日に、チームの開幕連勝が8で止まっている。復帰戦の白星で、柳田が出場すれば勝率10割が続いている。いるだけで打線に厚みを増す男だ。

 「打つべき人が打ったから勝てた。柳田はホッとしているんじゃないかな。(打順が)固まってくれればいい」。頼れる男たちの快音に、声も弾んだ。(福井 亮太)

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2022年4月27日のニュース