中畑清氏 朗希交代決断の井口監督「悔しいけどかっこいい。僕はできない」 “ブーイングなし”観客も称賛

[ 2022年4月18日 11:05 ]

中畑清氏
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 DeNA初代監督で福島県出身の中畑清氏(68)が18日放送の日本テレビ「スッキリ」(月~金曜前8・00)に生出演。17日の日本ハム戦で8回まで完全投球したロッテの佐々木朗希投手(20)の交代について見解を述べた。

 「私だったら続投させるという方のタイプなんですね。もともとが。チャンスがあったり、記録がかかったりした時はファンの期待なんだから行きなさいよって言ってしまう方のタイプなんですけど。昨日はしょうがない。どっかで納得させられる部分がありました」とした。「続投しても(0-0だから)記録は残らないんですよ。1点でも勝ち越して試合終了まで投げ切ったら完全試合確定となるけど、あそこは悩むところではあると思う。延長戦だとさらに投げなきゃいけなくなるし」と試合展開としても交代の判断は難しかったのではと指摘。その上で交代を決断した井口監督を「悔しいけどかっこいいね。僕はできないから」と称えた。「ある程度、育成ノートがあるんだと思う。アマ時代からそういう経緯を彼は経験してるんですよ。甲子園(に王手をかけた岩手大会の)決勝で放らなかった。あのあたりから彼の育成方法は完全に独り立ちしていますね。他の選手にはないけど、朗希には通用する育成方法。それくらいの宝ということ」とした。

 また、「(チーム内で)決めてることもあると思う。あの勇気、決断はなかなかできない。100球前後という球数制限は、100%この球団は朗希に対して考えながら育成しているなっていうのも伝わってきた。スタンドもわかってたでしょ、あれ。ブーイングが一切なかった。普通だったら大ブーイングですよ」と球団もファンも佐々木に対する確固たる育成方法を理解している姿勢を称えた。

 MCの加藤浩次も「確かにブーイングはなかったですよね。考え方が変わってきてるのかなあ」と共感。

 中畑氏は「僕は1年目から目をつけて、石垣島のキャンプ3回いったんだから!そうさせてくれる投手。見たいんですよ。それだけ魅力ある選手。完全試合の時、お花贈ったら、ちゃんと電話で返してくれましたよ」と明かした。「あとファンを喜ばせるとしたら、27アウト全部三振とか。でもそれをできちゃうんじゃないかと」とし、打者としてどう攻略するかと聞かれると「無理!」と即答。「(日本ハム打線が)これだけ束になってやってるのに。バッターは目いっぱい振って三振して、自分で納得するしかない」と脱帽していた。

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