ソフトBの“鹿児島神話”止まった…14失点、17被安打の屈辱 抑えの森は無期限抹消

[ 2022年4月18日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4ー14楽天 ( 2022年4月17日    鹿児島 )

<ソ・楽>ベンチの藤本監督(右)(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクは17日、投手陣が炎上し楽天に大敗した。先発の東浜巨投手(31)が6失点で4回途中KO。中継ぎ陣も踏ん張れず17被安打、14失点はともに今季ワースト。9連勝中だった鹿児島での黒星は1995年5月16日のオリックス戦以来、27年ぶりだ。前日救援に失敗したクローザー、森唯斗投手(30)の登録抹消も決まった。2連敗で今季初のカード負け越し。首位奪回へ投手陣の立て直しが求められる。

 9連勝中と縁起の良かった鹿児島で投手陣が崩壊した。今季ワースト14失点で2連敗。被安打17は19年8月21日のオリックス戦以来、3年ぶりの屈辱。藤本監督の口調は自然と強まった。

 「点を取った後をしっかり抑えてほしいよね。できたら3人で帰ってくるとか。点取って、取られてだと“えーっ”となる。そこらが投手の課題かな」

 0―1の3回、中村晃の2点適時打で一時逆転した。流れをつかみかけた4回に、先発の東浜がつかまった。今季最短3回2/3、5安打6失点でKO。「逆転してもらった直後に逆転を許してしまい、申し訳ない。自滅です」と声を絞り出した。

 1死満塁でマルモレホスに押し出し。続く辰己の併殺崩れの間に逆転され、炭谷には右翼前に不運な適時打。降板した右腕はベンチで汗をぬぐい、天を仰いだ。2番手・板東も山崎剛に2ランを浴びるなど踏ん張れない。この回は打者10人の猛攻を浴び、今季ワーストの1イニング7失点で試合が壊れた。

 さらに3番手・笠谷も打ち込まれた。6回には連続ソロを含む打者10人で4失点。結局3回で10安打6失点と、今季初登板は火の車となった。指揮官は「テンション的なところもあったのかな。また考えて。まだまだチャンスはある」と次回登板に期待した。

 この日は守護神の森が出場選手登録を抹消された。16日の楽天戦は9回に逆転2ランを浴び3敗目を喫していた。救援失敗が続いた守護神について、藤本監督は「10日とか1カ月とか、期限は本当に決めれない」と無期限の再調整を命じた。「自分でいける、もしくは小久保2軍監督から“いける”という状態ができた時こそ、9回を任せられる。3年くらい前の状態で帰ってこられるように、リフレッシュも含めてやってもらおうかな」と、あくまでクローザーとしての復帰を求めている。代役はモイネロ、又吉が日替わりで待機する方針だ。

 投手陣が炎上した上に、守護神まで不在となった。「森がいない間はこのメンバーで踏ん張るしかないので、何とか頑張ります」。投手陣を立て直し、あす19日からのロード6連戦に乗り込む。(福井 亮太)

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