ヤクルト村上 ライバルは清宮だけじゃない…恩師の言葉に這い上がったセ最年少MVP

[ 2022年1月12日 22:40 ]

20年、練習試合前に話す同期入団の村上(左)と清宮
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 昨季セ・リーグ最年少MVPに輝いたヤクルトの村上宗隆内野手(21)が12日放送のNHK BS1「千鳥のスポーツ立志伝」(月2回程度、水曜後9・00)にゲスト出演。同学年の日本ハム・清宮幸太郎内野手(22)に対する強烈なライバル心をバネに這い上がってきたことが改めて明かされた。

 お笑いコンビ「千鳥」のノブ(42)と大悟(41)がMCを務め、ゲストの「技」「キャラクター」「立志」の“クセ”に迫る同番組。村上の「技」のクセは「逆方向に打てる」、「キャラクター」のクセは「生意気だけど頼もしい」、「立志」のクセは「悔しさから這い上がる」と番組によって分析された。

 その中の「悔しさから這い上がる」で出たのが、同学年で同じ左打者でもある清宮との比較だった。村上は2015年夏の甲子園に九州学院の1年生主砲として出場したが4打数ノーヒットに終わり、チームも初戦敗退。一方、同大会に同じく1年生で出場した清宮は2本塁打を放って早稲田実の4強入りに大きく貢献した。高校時代のインタビューで「清宮、清宮、言われてるんですけど、やっぱり負けたくない気持ちが誰よりもあるんで」と話していた村上。だが、清宮が3年生で迎えた17年センバツにも出場した一方で、自身はその後、甲子園出場ならず。高校通算本塁打の数も清宮の111本塁打に対し、村上は52本と大きく差をつけられた。

 当時「高校野球は悔しい思いしかないです」とインタビューで答えていた村上。2017年ドラフト1位でヤクルト入りしたもののヤクルトが最初に1位指名したのは清宮で、競合による抽選クジに敗れたヤクルトが“外れ1位”として指名したのが村上と“因縁”も続いた。プロの世界で見返してやる!というのが偽らざる気持ちだった。

 当時、九州学院を率いていた坂井宏安元監督はVTRで登場し「プロに入ったら彼ら(清宮ら同世代)がライバルじゃないよ。今からは自分よりも5つも10も15も上のおじさんたちと勝負しないといかん。年上の人と勝負しないといけないんだから、そのつもりでやろうな、という話をしました」と証言。元高校球児の大悟も「確かにな。清宮だけがライバルじゃないよな」と見入っていた。

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