オリ・中嶋監督 心には神戸への思い「デカい、かなりのものを持っている」、日本一逃した場所で連覇の誓い

[ 2022年1月12日 05:30 ]

贈呈式に出席したオリックス・中嶋監督(前列中央)
Photo By スポニチ

 オリックス・中嶋監督が11日、神戸市役所で「神戸市スポーツ特別賞」贈呈式に出席し、原点の地で頂点獲りを誓った。

 「神戸での日本シリーズで負けてから1カ月半くらい。もう今年が始まる。大口をたたくわけではないですが、何とか連覇を、できるように頑張りたい」

 神戸が本拠地だった95~96年にパ・リーグを連覇。特に96年は日本一まで上り詰めた。26年前に歓喜に沸いた神戸のファンに今度こそ勇姿を届けたい――。そんな強い決意が言葉の端々から、にじみ出た。神戸を離れても思いは消えない。今季も公式戦で8試合が組まれた。

 「震災の時もやっているし、心の中には“そのチーム”があり、あの時のメンバーはそういう思いは強いと思う。大阪に移り、そういうのも込みで考えないといけないが、心の中にはデカい、かなりのものを持っている」

 95年は阪神・淡路大震災に見舞われながら「がんばろうKOBE」を合言葉に故仰木彬監督の下で一丸になり、復興を目指す被災者らに勇気と希望を与えた。就任1年目の昨季は25年ぶり優勝。11月末のヤクルトとの日本シリーズでは2勝3敗で迎えた神戸での第6戦に敗れ、日本一に届かなかった。「もちろん悔しさはある。けど、終わったこと。それをどう生かすか」。鋭い視線で2年目を見据えた。(湯澤 涼)

続きを表示

2022年1月12日のニュース