大阪ガスが史上初の日本選手権3連覇に挑む2022年 タレント軍団が歴史を変える

[ 2022年1月12日 07:15 ]

2022年の初練習で意気込みを語った大阪ガス・河野佳(左)、三井健右
Photo By スポニチ

 直近4年、7度の二大大会のうち3つで優勝。現在、社会人野球で“最強”の名をほしいままにするのが大阪ガスだ。オリックス・能見、阪神・近本、楽天・小深田らプロで活躍する選手を数多く輩出。昨年も末包昇大が6位で指名された。

 そんな西の名門が今年、大偉業に挑む。20年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となったが、日本選手権では19、21年と2連覇中。3連覇となれば同大会では史上初だ。二大大会のもう一つ、都市対抗野球を合わせても3連覇は1950~52年の全鐘紡の1度だけ。アマチュア球界最高峰といわれる社会人野球で、いかに難度が高いかがわかる。

 だが、それを狙えるだけの充実した戦力はそろっている。注目は何と言っても、今秋ドラフト上位候補にも挙がる右腕の河野佳(20=広陵)。実は入社以降、二大大会ではいまだ点を取られていない。驚異の日本選手権19回、都市対抗11回の30回連続無失点中の“ミスターゼロ”。左腕の秋山遼太郎(25=福岡大)も抜群の安定感を誇り、大量失点することは考えづらい。野手も長距離砲の三井健右外野手(23=立大)に、野球センス抜群の児玉亮涼内野手(23=九産大)ら、多彩なタレントを擁する。

 昨年、就任1年目で結果を残した前田孝介監督(51)は5日の練習始めで「客観的に見たら“勝ってるな”というのはあるが、過去のことのように感じるのも事実。毎年メンバーが替わる中で、常に優勝を狙えるチームであり続けたい。3連覇への挑戦権があるのはウチだけ。(同一年)二大大会制覇、日本選手権3連覇にトライしないと、日本一という目標だけではそこにもいかない」と、さらに高い目標を設定した。18年には北海道ガスが創部され、昨年の都市対抗では東京ガスが初優勝。ガス会社躍進のビッグウエーブの先頭は譲れない。(記者コラム 大阪アマ野球担当・北野将市)

続きを表示

2022年1月12日のニュース