新潟医療福祉大・桐敷拓馬 憧れソフトバンク工藤監督の力感ないフォーム意識

[ 2021年10月7日 05:30 ]

11日ドラフト会議 私マル注!サウスポー 今年は逸材ズラリ(2)

今秋のドラフト候補に挙がる新潟医療福祉大の最速150キロ左腕・桐敷(撮影・柳内 遼平)
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 最速150キロ左腕の桐敷(きりしき)拓馬投手(4年)はドラフト戦線で日に日に存在感を高めている。2日のリーグ開幕戦では、11球団のスカウトが集結した山梨学院大戦で2安打10奪三振の完封勝利。「スカウトの方がたくさん見にきたので意識はしたが、チームを勝たせることを意識していきたい」と振り返った。

 高い制球力と切れ味鋭いスライダー、フォークを武器に関甲新学生リーグで通算10勝。確固たるサウスポー像がある。「これを言ったらそこに行きたいみたいになるかもしれないですけど、憧れている選手は工藤公康さん」。西武など4球団で通算224勝を挙げた現ソフトバンク監督が理想だ。YouTubeなどで現役時代の投球の映像をチェックし「腕の力だけではなく下半身から連動して力感のないフォームを意識している」と成長につなげる。

 今ドラフトは左腕が豊作。西日本工大・隅田知一郎、筑波大・佐藤隼輔、法大・山下輝らライバルが多い。「全国の左投手は150キロを当たり前に投げている。そこを追い求めても意味がない。コンビネーションで空振りを取ることを意識している」と自身の武器で勝負する。

 2年秋の平成国際大戦では、延長10回の参考記録ながらリーグタイの1試合18奪三振。今春は8試合に登板し5勝1敗、防御率1・79と実績を積み上げてドラフト上位候補の評価を得た。「ここで絶対に抑えないといけないという場面で抑える、勝てる投手になりたい」と「優勝請負人」を目標に、プロ入り後の青写真を描いた。(柳内 遼平)

 ◇桐敷 拓馬(きりしき・たくま)1999年(平11)6月20日生まれ、埼玉県出身の22歳。小1から野球を始める。川里中では行田シニアでプレー。本庄東では1年夏からベンチ入りし甲子園出場はなし。新潟医療福祉大では1年秋からベンチ入り。50メートル走6秒7。遠投110メートル。1メートル78、90キロ。左投げ左打ち。

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2021年10月7日のニュース